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徹底比較!「HDDデュプリケーター」と「クローン機能付きHDDスタンド」との違いとは?

HDD・SSDをクローン(まるごとコピー)したい方に必見!

PCソフトを使ってHDD・SSDをクローンするには、多くの時間と手間がかかってしまいます。効率よくクローンするには、ツールの利用がおすすめです。ここではコストパフォーマンス、性能、使いやすさを考慮した上で、「HDD・SSDデュプリケーター」と「クローン機能付きHDDスタンド」をご紹介します。転送速度と値段と機能を徹底比較しました!ディスクのコピー・クローンツールの購入を検討している方は、ぜひご覧ください。

HDDデュプリケーターとは?HDDスタンドとは?

デュプリケーターとは、PC接続とソフトインストール不要で、単独でHDD・SSDをクローン可能な機器です。一般的に、2種類以上のコピーモードに対応し、また、何種類かの消去機能、フォーマット(初期化)機能も搭載しています。 HDDスタンドとは、USBケーブルを介してパソコンに接続するだけで、外付けHDDとして使用できるようにする装置です。一部のHDDスタンドはクローン機能を持ちます。

HDDデュプリケーターとクローン機能付きのHDDスタンドは、両者ともHDD・SSDのクローンを行うことが可能です。しかし、両方の「コピーモード」には大きいな差異があります。その違いをご紹介したいと思います。

クローンにかける時間の違い

HDD・SSDのデータをクローンする場合、データ容量が大きいと時間がかかってしまいます。また、同時に複数のクローンを作成する場合も、差込口の数が多ければ多いほど作業効率が上がっていきます。ここでは、両方のコピーモードについてご紹介します。

HDDデュプリケーターはディスクのクローンに特化した専用機器であり、接続ポートは1対1から1対多まで揃えられています。特に「スマートコピー」モードを搭載しているため、クローンする前に有効データ領域の分析を行い、自動的にシステム&データのみをコピーすることができます。この機能を活用すると、クローンにかかる時間を大幅に短縮することができます!
例えば、2TB容量のHDDに500GBのデータ(システム&ファイル)がある場合、500GBのデータのみがコピーされます。

HDDスタンドは、パソコンへのデータ転送や、HDDを外付けストレージとすることが主な使用目的です。そのため、接続ポートは1対1(1BAY)となります。現在市販されているHDDスタンドにはコピーモードが記載されていませんが、概ね「完全コピー」が行われます。「完全コピー」は、ディスクの全領域をコピーするため、クローンにかかる時間は短縮できません。上記と同じく、2TB容量のディスクに500GBのデータがある場合、空き領域を含む2TBがコピーされます。

つまり、複数のHDD・SSDクローンを作成したい方には、クローンにかかる時間を短縮可能なHDDデュプリケーターがお勧めです。単一のHDDクローンの作成や、時間を気にしないという方には、HDDスタンドをお勧めします。

機能による価格差

コピーツールを購入する際には、価格も重要な検討要素となります。当然、高性能・多機能なものが便利ですが、機器の価格は高くなります。市販のHDDスタンドの価格は約USD 20~100ですが、HDDデュプリケーターの価格は約USD 199~300です。
上述のとおり、HDDデュプリケーターを選ぶ大きなメリットは、高い性能と多様な機能です。HDDデュプリケーターは、何種類かのデータ完全消去、コンペア、ログ記録等の機能を搭載しているため、価格はHDDスタンドより高くなります。しかし、これらの機能はHDDスタンドには搭載されていないため、完璧なHDDクローンや消去にこだわりがある方には、絶対にHDDデュプリケーターがおすすめです。

  • ‧データ完全消去機能
  • ディスクの廃棄・回収時、消去ソフトで消去するだけではデータは完全に消えません。そのため、データを確実に消去できる消去機能が必要です。
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  • ‧データコンペア機能
  • コピー先のHDDの品質によっては、データが正確にコピーされない可能性があります。コンペア機能を利用すると、迅速かつ確実に、コピー元とコピー先の記録内容を再比較して確認できます。ほかにも、HDDの品質検査、健康状態チェック、エラースキップ機能等を搭載しています。


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    おわりに:HDDデュプリケーター・HDDスタンドの選び方

    HDDデュプリケーター・HDDスタンドを選ぶ際には、どのような用途で使いたいのかに応じて製品を選ぶことが大切です。
    選択する際には、以下の観点に注目すると良いでしょう。
    ① 対応ディスク:大きさ、種類、容量等。
    ② クローン以外の機能:消去、初期化、稼動ログ記録、エラースキップ機能、イメージバックアップ機能等、機能の詳細設定は機種によって異なります。
    ③ 差込口の数:デュプリケーターには、1対1から1対24まで揃っています。
    ④ 対応ファイルシステムと互換性:Windows、Mac OS、Linux。

    それぞれの価格には差異がありますが、スペックにも大きな差異があるので、差額分の価値は十分にあるでしょう。
    どちらを買うか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。